40兆円を超える医療保険市場

日本の医療の特徴的な制度の中で、最も影響が大きいのが「国民皆保険」制度ではないでしょうか。医療をとりまく企業の多くが、 この保険の枠組みの中でビジネス展開しているのです。 保険の市場は、「国民医療費」という数値によって毎年、厚生労働省から発表されています。 2015年度の国民医療費は約42兆円です。ちなみに、外食産業の市場規模が約25兆円、パチンコ産業 が約23兆円ですから、保険診療だけをみても、医療の産業規模が非常に大きいことがわかりますよね。
<病院は非営利、周辺ビジネスは営利>
医療は非営利性が求められているので、営利企業が病院や診療所を経営することはできませんが、病院をターゲットとした“周辺ビジネス”については、営利企業が中心となっています。
たとえば、代表的なのは製薬、医薬品卸です。また、調剤薬局も営利企業の枠組みで考えます 。この3つで医療用医薬品市場の約10兆円の市場を分け合っているということになります。